curry豆知識

【世界に広がるカレーのお話】

こんにちは、マサキッチンブログです。

今回は、世界のスパイスカレーの種類、それぞれの国のスパイスカレーのタイプについて簡単にわかりやすく解説していきます。

インドとその周辺で食べられていたこの料理は、時代の流れにしたがって世界に広まっていきました。

やがてそれぞれの食文化と混ざり合うことで新たなカレー料理が次々と誕生します。

現在ではその国の名物として定着し、民的人気を誇っている料理も多いです。

INDIA (インド)

インドカレー

カレーの聖地は味も種類も多種多様

インドはカレーの発祥の地です。

インダス文明の時代にスパイスの栽培が始まっており、カレーの原型はこの頃からあったと言われています。

地域によって食文化が異なり、北部のカレーはまったりと濃厚な味わい、南部は汁っぽくサラサラしているのが特徴です。

インドカレーレストラン【タージマハール】のチキンカレーを食べてきました⬇︎

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THAILAND (タイ)

タイカレー

ハーブとココナッツの絶妙なハーモニー

タイカレーは、タイ語では汁物を表す「ゲーン」と呼ばれています。

宮廷料理から生まれた煮込み料理で、唐辛子やハーブ類をすり潰したペーストをルウとして使い、ココナッツミルクで様々な食材を煮込みます。

年間平均温度が35℃以上で、味わい、辛さともにしっかりとしたものが好まれます。

タイグリーンカレーについて詳しく解説した記事はこちら⬇︎

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SRI LANKA (スリランカ)

スリランカカレー

出汁を使った豊かな旨味

インドの隣の島国、スリランカでは1日3食カレーを食べます。

毎食スパイスと材料を変えて2〜3種類のカレーを揃え、家族で囲んで食べるのが日常風景です。

インド同様スパイスの効いた辛いカレーですが、ココナッツミルクでコクを加えたまろやかな味わいとモルジブフィッシュと呼ばれる鰹節を使った豊かな旨味が特徴です。

マサキッチンブログがお勧めするスリランカカレーのお店はこちら⬇︎

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NEPAL (ネパール)

ネパールカレー

一汁二菜スタイル

ネパールの食事はダルバードと呼ばれ、「タルカリ」という野菜料理の惣菜が2〜3種類、豆のスープ、ごはん、漬け物によって構成され、日常的に食べられています。

タルカリが言わばカレーに当たり、インドカレーよりもスパイスや油が控えめで日本人にも馴染みやすいです。 ヒンドゥー教のため、具は鶏肉や豆が主流です。

ETHIOPIA (エチオピア)

アフリカカレー

スパイスたっぷりの激辛煮込み

アフリカ東部や北部では、クミンやターメリックなどのスパイス類を使用した煮込み料理をよく食べます。

「インジェラ」と呼ばれるパンと一緒に食べるのが本場流です。

エチオピア版カレーとも言うべき「ドローワット」は、祝いの席に欠かせない一皿です。

一口目はとにかく辛いですが、後には不思議と爽快感が残ります。

RAKISTAN (パキスタン)

パキスタンカレー

強烈な辛さで暑気を払う

パキスタンの食生活は、スパイスを多く使用するカレーが中心です。

暑い国の為、喉を通りやすいスープのようなカレーが多く、スパイスをふんだんに使った辛いカレーが主流となっています。

隣国インドは国民の大多数がヒンドゥー教徒なのに対し、パキスタンは国民の約9割がイスラム教徒である為、具材の肉は羊と鶏がメインです。

パキスタンカレーのお店【カラバトカリー】について詳しく書いた記事はこちら⬇︎

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INDONESIA (インドネシア)

インドネシアカレー

好みの辛さに調節可能

古くからスパイスの産地として知られるインドネシアは料理もスパイスもふんだんに使ったモノが多いです。

インド同様各家庭にスパイスが常用され、家ごとに調合していますが、カレーはサラサラしたタイプで、辛味も少なくさっぱりした味わいが特徴です。

「サンバル」と呼ばれる唐辛子のペーストを加えて、辛さを調節して食べます。

MALAYSIA (マレーシア)

マレーシアカレー

香りや刺激を抑えた味わい

ココナッツミルクで長時間煮込んでスパイスの香りや刺激を抑えたマイルドな味。

近接する文化圏の特色を自在に取り入れた食文化を持つマレーシアでは、カレーにもクローブ、シナモンなどのインドの乾燥スパイスと、レモングラスやライムの葉などタイのハーブをブレンドしています。

マレーシアならではのピーナッツに似た香辛料キャンドルナッツは香りとコク出しに欠かせないスパイスです。

UK (イギリス)

チキンティッカマサラ

マイルドで濃厚な味わい

イギリスは17世紀以来の長いインド経済時代にカレーと出会いました。

この国でアレンジされた、いわゆる「欧風カレー」こそが、日本のカレーライスの原型となったのは周知の事実。

そして現在のイギリスでもっとも人気を博しているカレーがこの料理です。

トマトとクリームバターをベースとして、タンドールで焼いたチキンティッカを煮込んだものです。

EUROPE (ヨーロッパ)

欧風カレー

インドカレーをベースにした煮込み料理

インドで発祥したカレーが16世紀以降、イギリスをはじめ世界各国で煮込み料理として広く伝えられ、日本では幕末以降に広まったとされます。

欧風カレーほど広義なジャンルはないでしょう。

インドカレーがベースであることは間違いありませんが、バターなどの乳製品や小麦粉でとろみをつけたり、フォン・ド・ボーで煮込んだり、赤ワインや様々なフルーツを隠し味に加えたりと、その調理法は多彩です。

JAPAN (日本)

カレーライス

今や最強の国民食

明治の初めにイギリスから日本へ伝わったとされるカレー。

具材は肉類、シーフードなど様々ですが、野菜については多くの場合、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎという野菜御三家が入っているのが特徴です。

その深い味わいと高い栄養価、調理の手軽さから、国民的人気を誇ります。 定番のカレーライスのほか、カレーをアレンジした料理も多数です。

日本のカレーについて簡単にわかりやすく解説した動画はこちら⬇︎

SINGAPORE (シンガポール)

フィッシュヘッドカレー

チキンライスと並ぶシンガポール名物料理

インド南西部のケララ州出身のインド人が1950年代に考案したという、大きな魚の頭が入ったスパイシーな本格派カレーです。

魚市場で魚の頭だけが切り落とされているのを見て、このレシピが誕生したとか。

スパイシーなこの料理、実はインドには存在しておらず、正真正銘のシンガポール料理です。

まとめ

世界のスパイスカレーについて、カレーが盛んな各国のスパイスカレーのタイプを簡単に解説しました。

世界にはいろいろなカレーがありますね。

皆さんもぜひ美味しいカレーに出会ってみてください。

日本のカレーについて詳しく解説した記事はこちら⬇︎

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