こんにちは、マサキッチンブログです。
今回は、初心者向けにスパイスを使ったビーフカレーのレシピを作りました。
スパイスを使う順番、トマトの形状、スパイスカレーの素など、スパイスカレーを作る基本が詰め込まれた内容です。
ビーフカレーの作り方を動画で簡単に解説⬇︎
薬膳・アーユルヴェーダ・スパイスの資格を取得取得講座スパイス
カルダモン
サフラン、バニラに次いで高価なスパイスで、「スパイスの女王」と呼ばれています。
爽やかでありながらまろやかでフルーティーな甘い香りも持っています。
肉や魚の臭い消しに、カレーなどに主に登場します。
中近東ではカルダモンコーヒーに、インドではマサラティーに使われています。
北欧ではケーキやパンにも。
クローブ
クローブもチョウジ(T字)も名前の由来は「釘」です。
粉状に挽くと少量でかなり強い香りが出やすいため、丸のままで使う方が風味のバランスは取りやすいです。
香りにはちょっとクセがあり、胃腸薬のようなイメージもありますが、インドでは全土で多用される重要なスパイスの一つ。
古来中国ではクローブを口に含んで口臭を消したと言われ、現在のインドではクローブを噛むと歯の痛みに効くとされています。
西洋では昔からオレンジの表面にビッシリ敷き詰めるようにしてタンスの芳香剤にしたそうです。
防腐と防虫の効果もあるとして人気のスパイス。
スパイスカレーにも多数登場します。
シナモン
ふくよかで甘い香りに特徴があり、中東やインドでは、肉料理によく使われます。
カレーにはパウダーで使うことはほとんどなく、ホール状のものを油で炒めるケースがほとんどです。
煮込みの終わりまで香りを出し続けます。
シナモントーストやシナモンココア、「八つ橋」に代表される和菓子の原料になったりと、甘味を引き立てる役割も強いです。
スティック状のものは、木の一番外側の上質な樹皮を丸めて作られたもの。
ターメリック
ターメリックとは、ウコンの根を茹でて乾燥させたもの。
ショウガの仲間でほのかにいい香りがします。
カレーを作るときの、香りの土台を作る重要な役割を持っています。
また、ターメリックに含まれるクルクミン成分が、がん予防にも注目されているそうですよ。
身近なところでいうと、たくあんの黄色はターメリックで色付けされています。
カイエンペッパー
パプリカと同じ香ばしい香りがあります。
南米では、クミンなどと合わせてチリパウダーというミックススパイスの原料となっています。
カレーを作るのにこの香りは欠かせません。
熱に強いため、加熱しても辛味は変わらないのが特徴。
カイエンは品種名ではなく、フランス領ギアナのカイエンヌという地名に由来されています。
日本でも流通している鷹の爪の辛さレベルは、カイエンペッパーとほぼ同じ。
フェンネル
アニスに似た甘さと、少しの苦味、さっぱり感があります。
インドのガラムマサラ、中国の五香粉、東インドのパンチフェロンなどの原料となっていて、バランスのいい香りを持っています。
魚介でも豆でも野菜でも、どんな料理にも使われていて、それほど食材の味わいを引き出す力も強いです。
主にチキンカレーやフィッシュカレーで活躍していますね。
ヨーロッパでは「フィッシュハーブ」と呼ばれるほど魚料理との相性がよく、特に魚の臭み消しや魚の油分のしつこさを適度に抑える役割があります。
イタリア料理に使われる根の太ったタイプは、「フローレンスフェンネル」と呼ばれています。 植物学者の研究により、視力回復の効果が見込まれるとされています。
ブラックペッパー
汎用的でメジャーで世界中で愛されているスパイス。
ブラックペッパーはカレー粉の主原料の一つ。
肉のカレーを美味しくしてくれます。
昔のヨーロッパでは、金と同じ価値で取引されるほどの商品でした。
サイズが大きいものほど良質とされています。
コリアンダー
ペッパーのように刺激的な花のような香りを持ち、甘い香りも漂うスパイスです。
他のスパイスと組み合わせた時にバランスをとる役割があり、「調和のスパイス」と呼ばれる事も。
コリアンダー多めの比率で加えると全体の風味のバランスが取れて食べやすいカレーができます。
よく流通しているコリアンダーはモロッコ産でブラウンコリアンダー、香りにも甘味のあるインド産をグリーンコリアンダーと呼んで区別することがあります。
スパイスカレーには必需品。
ガラムマサラ
7~8種類のスパイスを乾煎りし、パウダー状に挽いてブレンドします。
ガラムは「熱い」マサラは「混合物」の意味となります。
スパイスについて詳しく解説しました⬇︎
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レシピ(4人分)
サラダ油 | 大さじ2 |
牛モモ肉 | 600g |
おろし生姜 | 大さじ2 |
おろしニンニク | 大さじ2 |
塩 | 小さじ2 |
蜂蜜 | 小さじ1 |
ホールトマト | 100g |
水 | 350ml |
ホールスパイス
カルダモン | 6粒 |
クローブ | 10粒 |
シナモン | 1本 |
パウダースパイス
ターメリック | 小さじ1 |
カイエンペッパー | 小さじ1 |
フェンネル | 小さじ1 |
ブラックペッパー | 小さじ1 |
コリアンダー | 大さじ1 |
仕上げスパイス
ガラムマサラ | 小さじ1 |
スパイスの役割について記事を書きました⬇︎
どのスパイスを使おうか悩んでる方はこちら⬇︎
作り方
玉葱をミジンにする。
CUTしておいた牛肉に、分量外の塩、ブラックペッパーをふって揉み込んでおく。
鍋にサラダ油をひいて、ホールスパイスを加えて炒める。
ホールスパイスの炒め具合は、カルダモンがプックリしてくる頃がベストです
玉葱を加えて強火にし、濃い茶色になるまで炒める。
玉葱を炒める途中、水を加えることによってキレイに早く仕上がります
おろし生姜、おろしニンニクを加えて、青臭さがなくなるまで炒める。
ホールトマトを加えて、果肉を潰しながらしっかり脱水させる。
強火がいい。
弱火にしてパウダースパイスと塩を加えて、しっかり混ぜ合わせていく。
最低1分は炒め、粉っぽさを飛ばす。
スパイスカレーの素が完成⬇︎
牛肉を加えて表面全体に薄く火が入る程度まで炒める。
蜂蜜と水を加えて、一煮立ちさせる。
蓋をして弱火で1時間煮込む。
1時間後、蓋を開けて好みの具合ま煮込み、ソースをトロトロに煮詰める。
仕上げにガラムマサラを加えてザッと混ぜて完成。
スパイスカレーを作る際にどんなトマトを選ぶべきか⬇︎
スパイスカレーの万能ベースを作っておくと便利です⬇︎
まとめ
今回は、初心者向けにスパイスを使ったビーフカレーのレシピを作りました。
スパイスを使う順番、トマトの形状、スパイスカレーの素など、スパイスカレーを作る基本が詰め込まれた内容です。
皆さんもぜひ作ってみてください。
食養生、薬膳について記事を書きました⬇︎