こんにちは、マサキッチンブロブです。
今回は、初心者向けにスパイスを使ったバターチキンのレシピを作りました。
スパイスを使う順番、トマトの形状など、スパイスカレーを作る基本が詰め込まれた内容です。
バターチキンカレーの作り方を、動画でわかりやすく解説しました⬇︎
バターチキンとは?
バターチキンカレーはもともと、インドで親しまれてきました。
ヨーグルトと香辛料に漬け込んだ鶏肉を焼く「タンドリーチキン」を作る際、余ったソースにトマトやバターなどを加えて作ったのが始まりとされています。
バターチキンカレーは濃厚な味わいと香りが高次元でバランスを取るカレーです。
乳製品の旨みとトマトの酸味のバランスも抜群です。
タンドリーチキンの作り方を、動画でわかりやすく解説しました⬇︎
バターチキンカレーは、タンドリーチキンを作る際に余ったソースで工夫して出来た料理なんだね
スパイス
青唐辛子
カプサイシンは熱に強いため、加熱しても辛味は変わりません。
熟す前の青い状態で収穫したものです。
生のものはビタミンCが豊富で炭水化物の消化を助ける働きがあります。
強烈な辛味とともに独特の香りもつくため、インド料理では生のグリーンチリは重宝されています。
ターメリック
ターメリックとは、ウコンの根を茹でて乾燥させたもの。
ショウガの仲間でほのかにいい香りがします。
カレーを作るときの、香りの土台を作る重要な役割を持っています。
また、ターメリックに含まれるクルクミン成分が、がん予防にも注目されているそうですよ。
身近なところでいうと、たくあんの黄色はターメリックで色付けされています。
カイエンペッパー
パプリカと同じ香ばしい香りがあります。
南米では、クミンなどと合わせてチリパウダーというミックススパイスの原料となっています。
カレーを作るのにこの香りは欠かせません。
熱に強いため、加熱しても辛味は変わらないのが特徴。
カイエンは品種名ではなく、フランス領ギアナのカイエンヌという地名に由来されています。
日本でも流通している鷹の爪の辛さレベルは、カイエンペッパーとほぼ同じ。
パプリカパウダー
レッドチリと同種ですが、品種改良され、辛味のないチリとして定着しました。
チリパウダーと似た香ばしく深い味わいがあります。
パプリカパウダーはカレーを作るのに香りの点でも色味の点でも、大活躍します。
野菜として売られている黄色や赤のパプリカとは別物で、ほんのり甘く香り、赤の発色が美しいです。
ガラムマサラ
7~8種類のスパイスを乾煎りし、パウダー状に挽いてブレンドします。
ガラムは「熱い」マサラは「混合物」の意味となります。
ガラムマサラの作り方を、動画で簡単に解説しました⬇︎
カルダモン
サフラン、バニラに次いで高価なスパイスで、「スパイスの女王」と呼ばれています。
爽やかでありながらまろやかでフルーティーな甘い香りも持っています。
肉や魚の臭い消しに、カレーなどに主に登場します。
中近東ではカルダモンコーヒーに、インドではマサラティーに使われています。
北欧ではケーキやパンにも。
クローブ
クローブもチョウジ(T字)も名前の由来は「釘」です。
粉状に挽くと少量でかなり強い香りが出やすいため、丸のままで使う方が風味のバランスは取りやすいです。
香りにはちょっとクセがあり、胃腸薬のようなイメージもありますが、インドでは全土で多用される重要なスパイスの一つ。
古来中国ではクローブを口に含んで口臭を消したと言われ、現在のインドではクローブを噛むと歯の痛みに効くとされています。
西洋では昔からオレンジの表面にビッシリ敷き詰めるようにしてタンスの芳香剤にしたそうです。
防腐と防虫の効果もあるとして人気のスパイス。
スパイスカレーにも多数登場します。
シナモン
ふくよかで甘い香りに特徴があり、中東やインドでは、肉料理によく使われます。
カレーにはパウダーで使うことはほとんどなく、ホール状のものを油で炒めるケースがほとんどです。
煮込みの終わりまで香りを出し続けます。
シナモントーストやシナモンココア、「八つ橋」に代表される和菓子の原料になったりと、甘味を引き立てる役割も強いです。
スティック状のものは、木の一番外側の上質な樹皮を丸めて作られたもの。
カスリメティー
香りはまさにカレーです。
タンパク質やミネラル、ビタミンなどを多く含むとされ、ベジタリアンの栄養源ともなっています。
フレッシュ、もしくは乾燥した葉と乾燥した種の両方を使います。
古代エジプトでは、お香として利用され、死体に詰めてミイラにするのに用いられていたそうです。
一定量のパウダーを摂取し続けることによってダイエット効果も認められています。
用途は、カレー、サブジ、ピクルスなど。
スパイスについて詳しく解説しました⬇︎
自然食品を扱うお店【Pyram Organic & Plants】にてオーガニックスパイスのオンライン購入が可能です⬇︎
レシピ(4人分)
バター | 60g |
青唐辛子 | 2本 |
ホールトマト | 400g |
ハチミツ | 大さじ1 |
生クリーム | 100ml |
マリネ用材料
ヨーグルト | 150g |
レモン汁 | 1/2個分 |
おろしニンニク | 大さじ1 |
おろし生姜 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
マリネ用パウダースパイス
ターメリック | 小さじ1/2 |
カイエンペッパー | 小さじ1 |
パプリカ | 小さじ1 |
ガラムマサラ | 小さじ1/2 |
ホールスパイス
カルダモン | 6粒 |
クローブ | 6粒 |
シナモン | 1本 |
仕上げスパイス
カスリメティー | 大さじ2 |
作り方
鶏モモ肉を一口大にCUTしておきます。
青唐辛子を輪切りにしておきます。
ボウルに鶏モモ肉とマリネ用の材料を加えて混ぜ合わせて、ラップをし冷蔵庫で最低2時間、できれば1日寝かせます。
ムラにならないようにしっかり混ぜ、味が染み込むようによく揉み込みます
鍋にバターを溶かして、ホールスパイスを炒めます。
カルダモンがプックリするくらいまで。
ホールトマトを加えて、果肉を潰しながら水分を飛ばすようにしっかり火を入れていきます。
ペースト状にしていきます。
マリネした鶏モモ肉を加えて、火を入れていきます。
鶏モモ肉の表面がうっすら変色するくらいまで混ぜ合わせます。
生クリームと蜂蜜を加えて、一度に立たせます。
蓋をして弱火で20分煮込みます。
最後にカスリメティーを加えて完成です。
スパイスを調理する順番によって、香り方を調節することができます⬇︎
トマトの形状や使う用途を解説しました⬇︎
まとめ
今回は、初心者向けにスパイスを使ったバターチキンのレシピを作りました。
スパイスを使う順番、トマトの形状など、スパイスカレーを作る基本が詰め込まれた内容です。
スパイスカレーを作る際に役立つ基本のツールにしていただければ幸いです。
ぜひ作ってみてください。
食養生、薬膳について記事を書きました⬇︎